「ある晴れた日の出来事」

この話は、以前勤めていた先の方から聞いたお話です。

その方を仮に「Kさん」としましょう。

Kさんは、

「私はこの体験をするまでは、幽霊とかオカルトとか全く信じてない人間だったんです。」

と言われてました。

私はそれを聞いて

「だからこそ体験したのかもしれない・・」と勝手に思ってしまいました。

Kさんは若い頃、不動産の仕事をされていたそうで、その不動産の仕事でお客さん宅に訪問する途中に体験
されたお話と言われてました。

それは、ある晴れた日の事でした。

Kさんは部下をつれて、Sさん宅に訪問する予定でした。

Sさん宅は、丘の上にあり、のどかな光景がつづく気持ちの良いところでした。

畑や、田んぼがつながり、農作業をしている老人がいるのに目がとまりました。

Kさんは、その老人に挨拶をして、Sさん宅を尋ねました。

老人は、

「ああ、そりゃ、私の息子の家ですよ。この道まっすぐ登っていったら一軒屋があるから、そこだ。」

と教えてくれ、少しでも商談が旨くいってほしいと思っていたKさんは、今から訪問するところのお父さんと先にお話が出来たのは
ラッキーだったと、Kさんは思ったのでした・・・。

「ありがとうございました。」

Kさんは、お礼をいうと老人は軽くお辞儀をして見送ったということです。

言われる通りに登っていくと一軒家が見えてきました。

チィムを押すと息子さんとおもわれる方が出てきました。

軽く挨拶をして

「いや〜、いい所ですねぇ。 ここにくる途中に農作業をされてる方に道をお尋ねしたら、こちらのお父様だったので
これも何かのご縁があるのかなと思いました。何卒よろしくお願いします。」

というと息子さんは

「え? 親父? な、何馬鹿な事、言ってるんですか?」

「馬鹿なこと?」

「ふざけているんだったら帰ってもらいますよ!」

Kさんは慌ててしまいました。

「こちらに来てください。」

息子さんはKさんを掴むと奥の部屋まで連れていったのです。

「ご覧ください。」

息子さんが指を指す所には仏壇があり、そこには先ほど会話したばかりの

お父さんの遺影の写真が飾ってあったです。


「あなたが会ったという人はこの写真の方ですか?」

息子さんはムッとした感じでしたが

Kさんは

「は、はい。こ、この方でした。」

というと息子さんも驚いた表情を見せたそうです。


Kさんは、幽霊?と話をするなんて、そんな経験を自分がするなんて思ってもみなかったそうで、

私に話をするKさんは

「私は、死んだら人間は「無」になると思っていたのですが、あの体験依頼、違うかもしれないと
思うようになりました・・・」

と話をされていました。


亡くなった方と実際に遭遇して会話までしたという例をあまり聞いたことがない私でしたので、

K氏の話は考えさせられるものが多くあったような気がします。


                                         〔 了 〕

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masayuki57
何故かひとよりも不可思議な体験をしているということに気がつき、せっかくだから公開しようと思いました。 よろしくね。
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