キリ番
『ニャンコとワンコ』
キリ番1450
出題者:P琢磨さん(三度目) お題 :『ニャンコとワンコ』『風呂』 『錬金術』『努力と友情と勝利』
「おい起きろワンコ」
「なんじゃよニャンコ。おとなしく寝させろ」
「寝てる場合じゃねーよ。今日はアレだぞ。ご主人様に上から圧し掛かられて全身まさぐられて熱い液体をかけられる屈辱の日だ」
「風呂で洗われてシャワーをかけられるだけじゃろ」
「おんなじことだよ。そんな屈辱耐えられるのか?」
「お前は女同士だからまだいいじゃろ。わしなんか生態年齢だとずっと年下の女の子に力で押さえつけられて人に言えないようなところを抵抗も出来ずにまさぐられて……ハァハァもっと激しく」
「お前は変態だからいいかもしれないけどな、アタシはSだからそんなのには耐えられないんだよ。ネコだからっていつまでもネコ役だと思うな。今日こそタチ役になってやる」
「無理じゃって。ペットが人間様に勝てるわけがないじゃろ。ペットの本分といえば、全裸で首輪と鎖をつけられて鞭でしばかれて靴をお舐めこのいぬっころ……ハァハァ」
「もうやだこんな変態。しかしアタシはいつまでもやられっぱなしじゃいないぞ。今日はアタシがご主人様を洗ってやる。そりゃもう全身満遍なく。ご主人様の○○を○○して○○が○○なのを○して……」
「お前に変態とか言われたくないわい」
「しかしだな。うちのご主人様は、ちょっと名の知れた錬金術師だからっていい気になってると思わないか」
「いや錬金術師とか関係ないじゃろ。それにうちのご主人様は最高じゃぞ。足でぐりぐりやってくれるし放置プレイも巧いし。この間なんか一週間放置されてわしもう昇天しかけ」
「ひとりで逝っとけ。でも確かにペットにえさをやり忘れるとかありえないよな」
「そんな最高のご主人様じゃが、ひとつだけ不満があるのじゃ」
「あんまり効きたくないけどなんだよ」
「バターを使ってくれないことだ」
「やっぱりだよ!」
「意味がわからない良い子は『バター犬』で検索するのじゃ」
「やめろっ! お前がいつも読んでるエロ雑誌とは訳が違うんだからっ!」
「何を言うのじゃ。ほら、この本にも書いてある。『ペットの八十パーセントが経験済み。まだのあなたは遅れてる』」
「そんな朝○新聞並みの与太記事を信じるな」
「何を言う。そんなアクセス規制したら荒らしが壊滅した新聞社とは訳が違うのじゃよ」
「○日新聞と週刊現○とどっちがマシかなんて話はどうでもいい。いいかワンコ。賢者の石を作れば人間になれるぞ」
「いや賢者の石は物事の本質をより完全にする物じゃからな、動物が人間になれるとは思えんが」
「いやいや人間は万物の霊長らしいぞ。とゆーことはだ、生物であることをより完全にすれば人間になれるとゆー理屈ではなかろうか。それに賢者の石では無理でも、それでエリクサーを作ればイケると思う」
「お前うかつなくせにヘンなことろで知恵がまわるな。じゃがな、わしらに錬金術なんて出来るわけ無いぞ」
「幸いご主人様が合成装置をつけっぱなしで行ったから、これを使えば素人でも何とかなる」
「無理じゃて。錬金術はともかく、ご主人様にだって作れない賢者の石がわしらに作れるとは思えん」
「いーや努力があればなんでも出来る!」
「そーか、勝手にやってくれ。わしは現状に満足しとる」
「ちぇっ。じゃー勝手にやってやる。えーと確かここに材料を入れるんだよな……うぉ。投入口けっこう離れてるな」
「人間サイズじゃからな」
「うーむ。やっぱりアタシひとりじゃ無理か。ワンコ手伝ってくれ」
「だからわしはやらんてばよ」
「ノリが悪いなぁ。ほら、努力と友情で勝利を掴むんだ」
「わしは怠惰と孤独で敗北する方が好きなんじゃが。ほら、ヒトに踏み台にされる人生ってハァハァせんか?」
「しねーよ」
「ペットとして飼われるのって究極の負け人生じゃがな、むしろわしは負けっぱなしの方が勝ち組だと思うんじゃ」
「だめだこいつ腐ってやがる。しかしな、人間になったら色々出来るんだぞ」
「たとえば?」
「たとえば……良い子の皆さんには聞かせられないからな、耳かせ……ごにょごにょ」
「確かに犬では縛りとか出来んからな! 毛深くてローソクも無理じゃ! 人間最高!」
「だから言うな! まぁ協力するならいい。えーと、確かここに精霊石を取り付けて……しまった。精霊石が何処にあるかなんて知らないぞ」
「精霊石なら確かその戸棚の中じゃ」
「おお、あった。よく知ってたな」
「犬の嗅覚をなめてはいかんぞ。ご主人様の私物なら運動用のブルマの場所から勝負パンツの隠し場所まで全て把握済みじや」
「どこからどこまでなのか良く分からないがでかした」
「それから取り説がそこにあるから、それ読みながらやった方がいいじゃろ。あと材料はそこじゃ」
「ワンコ……恐ろしい子」
「そんなことよりはやくせんとご主人様が帰って来てしまうぞ」
「おっとそうだった。えーと材料は……よし、ワンコこれ頼む」
「わかった……ってこれはマンドラゴラか。いきなりそんな高価なもの使って大丈夫か? もっと安くて簡単なものから慣れて行った方がよくね?」
「素人のアタシらが定石どおりやってたらご主人様に出来ないもの作れるわけ無いだろ。ほら、こっちは10カラットダイヤだ」
「そりゃそうじゃが、あんまり高いもの使ったらご主人様にすごい怒られてひどいお仕置きとか……よしやろう」
「お仕置きされたいのかこの変態。でも大丈夫だ。人間になったらひぃひぃ言わせて怒るどころじゃなくさせてやる。よしいくぞ。タイミングあわせて……いちにのさん」
マンドラゴラ+10カラットダイヤ
生成中……生成中……成功。
生成品 「使い古した靴下」
「……なんでこんなものが?」
「どれどれ……くんくん。こっ、これは! 推定十六歳女子高生の三年モノの靴下! レア物ですな! これっ、これ貰っていい? 貰っていい!?」
「はぁ。好きにすれば?」
「やったー! うわー!」
「でもその前に続きやるぞ。ご主人様が帰ってくる前に終わらせないといけないからな」
小一時間経過。
「……しかし、なんでこんなに靴下ばかり出来るんだ? んー……仕方ない、取り説見るか。えーと……『注意・錬金術はとても繊細な作業です。雑念が入るとヘンなものが出来てしまいます』」
「女の子の靴下のベッドで転がりまわるとか! これはまさに犬のロマン! ああっ、このまま死んでもいい! むしろ殺して!」
「……お前のせいかー!(ばりっ!)」
「いたいっ! もう一回!」
「くそっこの変態、引っ掻くくらいじゃご褒美かっ! この靴下お前のせいじゃねーか! こんなに靴下ばっかり作りやがって!」
「えーと、努力と友情の勝利?」
「勝ってねー! どうすんだよ、ご主人様が帰ってきたらお仕置きされるに決まってるっ!」
「これは全部わしのやったことじゃ! お前は逃げろ。お仕置きは全部わしが!」
「ええいっ、この変態! それに一生逃げるわけにもいかねーだろっ」
「大丈夫。お詫びにはバターを用意してご奉仕を」
「もういいよ」
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プロフィール
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- 未田 尚(まだ なお)
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- にゃー
- お仕事募集ちう。
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