長編 県立花咲高等学校
第1話
部員を探そう:結城数馬は大変なオカッパを誘っていったんだ。
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県立花咲高等学校っていうわりには、どこに花が咲いているのか分からないんだが(笑)(笑)←を使っているが、もちろん僕の顔は笑ってない。えー、文武両道がモットーのこの学校は、全員部活に入らなくてはならない。で、野球部やサッカー部があるわけだ。
軽音楽部もあるんだが、これって文武両道に関係あるのかよ(笑) もちろん僕の顔は笑ってない。(←なら使うな)
で、僕はそんな文武両道なんか関係なかったので、帰宅部の代わりになる部活を探した。
……でも、風紀同好会ってどうなんだ……?
と思いながら、まあ、活動しないんだしいいか、と思って軽い気持ちで入部した。
? ひ、一人しか部員いねえんだけど!
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自己紹介しとこうか。僕は斎藤陸(さいとうりく)。普通の髪の長さに普通の顔に普通の男だ。なんだよ。主人公のこの僕が普通っていうんだから普通なんだよ。こっちみんな。ただ、自分でも性格は悪いと思うよ。これで満足か。
ええっと、とりあえず僕は、風紀同好会の部室のドアを開けた。生物室。カエルとかが普通に人間と一緒に授業を受ける、気味の悪い教室だ。白い机が並んでいるのだが、その中に人を発見した。目をこらすと、部員が一名、パソコンに向かって無表情に座っている。髪がぼさぼさの男子だ。
僕に気がついたのか、茶髪ぎみの男はこっちを向いた。
「新入部員ー?」
彼は力が抜けるような声で片手をあげてみせる。
ユッル! 緩い! なにこれ! 明らかに同好会のノリだなこいつ!
少し茶色が入った髪を、ワックスで少し立たせている感じのやつだった。一瞬寝癖に見えた。ワックス下手すぎだろこいつ! 入学初日なんだから気合入れろよ! とにかく結城数馬ってやつは、話し掛けづらいより、お近づきづらい感じのやつだと思った。
「俺は結城数馬(ゆうきかずま)だよー。よろしくー」
「……僕は斎藤陸(さいとうりく)だけど。えっ、あの、部員って結城一人?」
「うん。一人」
おおおおおお! 退部しよう!
「そう。じゃあ、ちょっと僕は見学に来ただけだから。バイバイ」
「うん」
けろっとした横顔だった。眠そうな目だ。
…………ん?
あれ、引き止めない。引き止めないよこいつ! 部員集めようっていう気すらないのか? 一人でええんかお前!
「え? 一人でええんかって?」
「(うわ、声に出てた!)」
焦った。やべえ。これじゃあ引き止めて欲しいキモいヤツじゃねえか僕!
「引き止めて欲しいのきみ? えー……でも引き止めないけど」
う、うぜえ! 引き止めて欲しくないがこれはこれでうぜえ!
結城はようやく椅子ごとこっちを向いたが、相変わらずやる気のない顔だった。
「まーいいや。斎藤くんだよね。よろしくー」
「え?」
あれ!? まさか僕、こいつの中で『この部に入りたいヤツ』ってことになった?! 引き止めて欲しいワケじゃなかったのに!
「俺は1年だよー。斎藤くんも1年だろー?」
「いや。僕は入りたいわけじゃないけど。え、えーと、そうだ。あ、あのさあ、ここ、顧問の先生は?」
「いた(過去形)」
僕が間に困っているのを尻目に、ヤツはしれっと答えた。
「あのね、なんか生徒にイジめられて登校拒否になったらしい。入院してるらしい」
先生の登校拒否ってなんだよ。それじゃあただの給料泥棒だよ。
「まあ。アレだよ。顧問いないから」
「そっか……。さらっと流したな」
「あっ、これから部員探しにいかない? 斎藤くんヒマだろ?」
えっ!? さっきこの部に入る気ないって言ったよな僕!?
「レッツゴー」
えええなんで!?
もう僕が会話を挟むスキすらないんだが! 意味不明!
--------------------------------------------
僕、斎藤陸と彼、結城数馬は、二年生の廊下を歩いていた。
……一年生の部員探さないの?
新しい校舎だけあって、白い壁でキレイだ。驚きの白さだ。僕らのことを、二年生の先輩が見ている。奇異の視線を感じる。もう帰りたい。というか何で僕がこの部のメンバーになってるんだよ。意外に強引だなコイツ。いや、空気を読めないだけなのか?
「ええっとおー、斎藤くん。どうしようか」
僕の少し前を歩いていた結城は、振り返った。
僕に聞くな! お前がここに連れてきたんだろうが!
かなりイライラしていた僕は、結城の顔を見ずにこういった。
「とりあえず変な人に話し掛けてみたら? 変な部なんだからさあ」
「うん」
あれ? 納得しちゃったこいつ!
「その変な部に入りたいっていう斎藤くんもなかなか変だよなあ」
「…………」
……言い返された。
「あのー。部員探してるんですけどー」
僕が震えてるのを気づいてないのか、結城は勝手に人に話し掛け始めた。
ふん。無駄だっつーの。誰も入ってくれねえよ。僕は投げやりに窓の外を眺める。二年生の廊下にいるだけでもうイヤだっていうのに。
窓の外からは雑草しか見えなかった。ここ県立花咲高等学校だよな!? 花どこいったんだ!? なにも咲いてねえよ! こんな部をつくるくらいなら園芸部作れよ!
結城は、適当な人を見つけたようだった。
「ええっとー俺は結城数馬ー。きみ入らないー?」
勧誘している。
「別にいい」
ほらー、断られてる。まったく、先輩相手に敬語使えよ。っていうかさあ、部の名前とかいえよ! 「部員探してるから入らない?」って……何部かいえよ!
「ヤッター。きみ先輩だよなあ。名前は?」
「佐倉要(さくらかなめ)だ。よろしくな」
ってええええええ!?
「別にいい」ってそっち!? 「別に良い」って意味!? ギャースどうなってんだこの学校!
僕が勢いあまって振り向くと、結城がオカッパと話していた。
オカッパァァァァァ! ナンテコッタ! ホントに変なヤツに話し掛けちゃったこの子!
「紹介するよ。コレは斎藤くんね」
結城は僕のほうへ小走りに寄ってきた。ギャー連れてくんな!
佐倉要(オカッパ)は、頷いて僕のほうへ向き直った。
「佐倉要だ。斎藤だな。よろしく」
口調にあまり抑揚はないが、友好的な情が滲んでいる。僕は、まじまじと彼を見た。
目はつり目で細い。背は高いが、オカッパだ。きっちりとしたオカッパじゃなくて、なんていったらいいんだろう。バラバラなオカッパっていうか。まあいいや。とりあえず変な人だ。春のうすら寒さがあるというのに、長袖シャツとネクタイだけという強者だ。僕たちは当然上着を着ている。紹介は以上(とかいて異常と読む)だ。
「よろしくお願いします……」
僕は頭を下げた。というか、いいのかこの人? これでいいのか? 人生の選択ミスしてねえか? 髪型の選択ミスもしてるけど。
「ああ。こちらこそ」
少し口元に笑みを浮かべると、結城のほうを向く。
「で、部室は?」
「生物室だよ」
部室より部の名前を先に聞けよ!
も、もう僕のストレス値は100%まで達していたが、これはまだ序章に過ぎなかった。
今の僕は知らなかったが、この部は後に、僕を入れて5人に増えたのだった。つまり、あと2人増えたんだ。家に帰りてえ。
県立花咲高等学校っていうわりには、どこに花が咲いているのか分からないんだが(笑)(笑)←を使っているが、もちろん僕の顔は笑ってない。えー、文武両道がモットーのこの学校は、全員部活に入らなくてはならない。で、野球部やサッカー部があるわけだ。
軽音楽部もあるんだが、これって文武両道に関係あるのかよ(笑) もちろん僕の顔は笑ってない。(←なら使うな)
で、僕はそんな文武両道なんか関係なかったので、帰宅部の代わりになる部活を探した。
……でも、風紀同好会ってどうなんだ……?
と思いながら、まあ、活動しないんだしいいか、と思って軽い気持ちで入部した。
? ひ、一人しか部員いねえんだけど!
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自己紹介しとこうか。僕は斎藤陸(さいとうりく)。普通の髪の長さに普通の顔に普通の男だ。なんだよ。主人公のこの僕が普通っていうんだから普通なんだよ。こっちみんな。ただ、自分でも性格は悪いと思うよ。これで満足か。
ええっと、とりあえず僕は、風紀同好会の部室のドアを開けた。生物室。カエルとかが普通に人間と一緒に授業を受ける、気味の悪い教室だ。白い机が並んでいるのだが、その中に人を発見した。目をこらすと、部員が一名、パソコンに向かって無表情に座っている。髪がぼさぼさの男子だ。
僕に気がついたのか、茶髪ぎみの男はこっちを向いた。
「新入部員ー?」
彼は力が抜けるような声で片手をあげてみせる。
ユッル! 緩い! なにこれ! 明らかに同好会のノリだなこいつ!
少し茶色が入った髪を、ワックスで少し立たせている感じのやつだった。一瞬寝癖に見えた。ワックス下手すぎだろこいつ! 入学初日なんだから気合入れろよ! とにかく結城数馬ってやつは、話し掛けづらいより、お近づきづらい感じのやつだと思った。
「俺は結城数馬(ゆうきかずま)だよー。よろしくー」
「……僕は斎藤陸(さいとうりく)だけど。えっ、あの、部員って結城一人?」
「うん。一人」
おおおおおお! 退部しよう!
「そう。じゃあ、ちょっと僕は見学に来ただけだから。バイバイ」
「うん」
けろっとした横顔だった。眠そうな目だ。
…………ん?
あれ、引き止めない。引き止めないよこいつ! 部員集めようっていう気すらないのか? 一人でええんかお前!
「え? 一人でええんかって?」
「(うわ、声に出てた!)」
焦った。やべえ。これじゃあ引き止めて欲しいキモいヤツじゃねえか僕!
「引き止めて欲しいのきみ? えー……でも引き止めないけど」
う、うぜえ! 引き止めて欲しくないがこれはこれでうぜえ!
結城はようやく椅子ごとこっちを向いたが、相変わらずやる気のない顔だった。
「まーいいや。斎藤くんだよね。よろしくー」
「え?」
あれ!? まさか僕、こいつの中で『この部に入りたいヤツ』ってことになった?! 引き止めて欲しいワケじゃなかったのに!
「俺は1年だよー。斎藤くんも1年だろー?」
「いや。僕は入りたいわけじゃないけど。え、えーと、そうだ。あ、あのさあ、ここ、顧問の先生は?」
「いた(過去形)」
僕が間に困っているのを尻目に、ヤツはしれっと答えた。
「あのね、なんか生徒にイジめられて登校拒否になったらしい。入院してるらしい」
先生の登校拒否ってなんだよ。それじゃあただの給料泥棒だよ。
「まあ。アレだよ。顧問いないから」
「そっか……。さらっと流したな」
「あっ、これから部員探しにいかない? 斎藤くんヒマだろ?」
えっ!? さっきこの部に入る気ないって言ったよな僕!?
「レッツゴー」
えええなんで!?
もう僕が会話を挟むスキすらないんだが! 意味不明!
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僕、斎藤陸と彼、結城数馬は、二年生の廊下を歩いていた。
……一年生の部員探さないの?
新しい校舎だけあって、白い壁でキレイだ。驚きの白さだ。僕らのことを、二年生の先輩が見ている。奇異の視線を感じる。もう帰りたい。というか何で僕がこの部のメンバーになってるんだよ。意外に強引だなコイツ。いや、空気を読めないだけなのか?
「ええっとおー、斎藤くん。どうしようか」
僕の少し前を歩いていた結城は、振り返った。
僕に聞くな! お前がここに連れてきたんだろうが!
かなりイライラしていた僕は、結城の顔を見ずにこういった。
「とりあえず変な人に話し掛けてみたら? 変な部なんだからさあ」
「うん」
あれ? 納得しちゃったこいつ!
「その変な部に入りたいっていう斎藤くんもなかなか変だよなあ」
「…………」
……言い返された。
「あのー。部員探してるんですけどー」
僕が震えてるのを気づいてないのか、結城は勝手に人に話し掛け始めた。
ふん。無駄だっつーの。誰も入ってくれねえよ。僕は投げやりに窓の外を眺める。二年生の廊下にいるだけでもうイヤだっていうのに。
窓の外からは雑草しか見えなかった。ここ県立花咲高等学校だよな!? 花どこいったんだ!? なにも咲いてねえよ! こんな部をつくるくらいなら園芸部作れよ!
結城は、適当な人を見つけたようだった。
「ええっとー俺は結城数馬ー。きみ入らないー?」
勧誘している。
「別にいい」
ほらー、断られてる。まったく、先輩相手に敬語使えよ。っていうかさあ、部の名前とかいえよ! 「部員探してるから入らない?」って……何部かいえよ!
「ヤッター。きみ先輩だよなあ。名前は?」
「佐倉要(さくらかなめ)だ。よろしくな」
ってええええええ!?
「別にいい」ってそっち!? 「別に良い」って意味!? ギャースどうなってんだこの学校!
僕が勢いあまって振り向くと、結城がオカッパと話していた。
オカッパァァァァァ! ナンテコッタ! ホントに変なヤツに話し掛けちゃったこの子!
「紹介するよ。コレは斎藤くんね」
結城は僕のほうへ小走りに寄ってきた。ギャー連れてくんな!
佐倉要(オカッパ)は、頷いて僕のほうへ向き直った。
「佐倉要だ。斎藤だな。よろしく」
口調にあまり抑揚はないが、友好的な情が滲んでいる。僕は、まじまじと彼を見た。
目はつり目で細い。背は高いが、オカッパだ。きっちりとしたオカッパじゃなくて、なんていったらいいんだろう。バラバラなオカッパっていうか。まあいいや。とりあえず変な人だ。春のうすら寒さがあるというのに、長袖シャツとネクタイだけという強者だ。僕たちは当然上着を着ている。紹介は以上(とかいて異常と読む)だ。
「よろしくお願いします……」
僕は頭を下げた。というか、いいのかこの人? これでいいのか? 人生の選択ミスしてねえか? 髪型の選択ミスもしてるけど。
「ああ。こちらこそ」
少し口元に笑みを浮かべると、結城のほうを向く。
「で、部室は?」
「生物室だよ」
部室より部の名前を先に聞けよ!
も、もう僕のストレス値は100%まで達していたが、これはまだ序章に過ぎなかった。
今の僕は知らなかったが、この部は後に、僕を入れて5人に増えたのだった。つまり、あと2人増えたんだ。家に帰りてえ。
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プロフィール

- ニックネーム
- スー
- 血液型
- B型
- 生年月日
- 1990年10月1日
- 年齢
- 18歳
- 自己紹介
- 割と飽きっぽい性格なので、小説は気ままに書いてます。自分が疲れるような展開とか描写とかを避けているので、かなりテンポがおかしい小説になっていると思います。たまにシリアスも書きたくなるんですけど、わたしのテンション的に無理なので、あんまりないかも。 基本マイペースです。BLはちょっと無理かも。

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