岩手のきらめき

「南部盛岡は日本一の美しき国にてござりあんす。西に岩手山がそびえ、東には早池峰。北には姫神山。・・。春には花が咲き乱れ、夏は緑、秋には紅葉。冬ともなりゃあ、真綿のごとき雪こに、すっぽりとくるまれるのでござんす。」  浅田次郎氏は著書「壬生義士伝」の中で主人公吉村貫一郎を通して、盛岡をこのように表現しています。
 宮沢賢治はこの土地に理想郷イーハトブを想い、石川啄木は貧しくも美しい故郷の歌をたくさん詠みました。また、高村光太郎は岩手の人を寡黙だが力強い牛に例えています・・。
 戊辰戦争で、結果朝敵となり敗れた南部盛岡藩。逆賊の汚名の中から這い上がるのは、とても苦しく大変なことだったと・・。想像がつきません。
原敬も、米内光政も、東条英機の父親も、逆境を克服した旧南部藩士の子弟たちでした。
 また、最近では盛岡商業高校が全国高校サッカー選手権で優勝したり、NHKの朝の連ドラの舞台になったりと、うれしいことが続いています。因みに、僕的に一番気に入っているのは、かわぐちかいじ氏の漫画「ジパング」の草加拓海の出身地として盛岡が描かれてれていることですが・・。

 全国でも有数の米の生産地である南部盛岡は、これから1年で一番華やかな季節を迎えます。収穫に感謝する秋祭りも各地で行われます。どちらかと言えば観光向けの盛大な夏祭りと違い、小さくても地域の歴史と伝統を感じられるのある秋祭りのほうが僕は好きです。

 感謝の季節が終わると長く厳しい冬がやってきます。
 ・・だからこそつるべ落としの秋は、一日一日が貴重で愛おしく感じられるのだと思います。

 
 
 











水晶屋日記

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