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孤独は人を化け物にする

第1章
第1節

召集Part-2

 『ゲルボルグ』の高出力のビームライフルは、威力が高い分連射がきかない。もし、こちらのパイロットがベテランばかりなら有利にことを進められただろうが。
 一射目を避けた各機が応射するが、
 「だめだ、動け!」
 つい、口からそうでた。
 その瞬間、止まって撃っていた『雪風』にビームの光線が吸い込まれる。まともに喰らった『雪風』は炎上爆発した。他にも何機かやられている。
 ドンッ!!
 高く腹に響いてくるような音が辺り一面に響き渡る。見ると遠方にある山道から発射されていた。そこには帝国陸軍の主力戦車が五台横波そろえて砲撃を加えていた。その砲撃で敵の一体の動きが止まる。それを近くにいた『雪風』がサーベルを突きつける。サーベルは敵の胸を貫き、縦一閃に引き抜く。爆破。
 しかし、そう何度も運は続かずとうとう敵は戦車の砲撃を無視し始めた。いくら動きが遅くてもこう距離があると威力が半減する。
 (劣勢だな、やはりひよっこばかりでは。) 
 男は窓から身を離すと扉から外へ飛び出す。一直線に軍の基地に走る。基地内では多数のテントが張られ、そのなかで負傷者の治療が行われていた。男は格納庫に向かい中を見渡すと奥に一機、整備中の『棚嵐』があった。数年前まで最前線で一級をはっていた機体だが、出力不足と操縦の難しさから新兵の被弾率が高かったものだ。
 男は近くにいた整備兵を呼び止めた。
 「おい、そこの整備兵あれは動くか?」
 呼び止められた整備兵は男の指差すほうを見て渋い顔をした。
 「あれか?動くがとてもじゃないが素人の動かせるものではない」
 「では、動くんだな」
 男はそう言うと『棚嵐』にむかって駆け寄り、コクピットに滑り込む。
 「お、おい待て!誰だお前は」
 『下がっていろ、怪我をするぞ』
 『棚嵐』は機体を固定していたロックを無理やり引きちぎった。
 「動かせるのか?いったい・・・」
 『格納庫の前にいる連中を下がらせろ!早く』
 「くそぉ、俺は知らんぞ」
 整備兵は格納庫の近くにいる他の整備兵に道を空けるようにいう。
 『棚嵐』は格納庫から出ると基地の外へと一気にジャンプした。
 着地した『棚嵐』は大きくバランスを崩し、前のりなったがなんとかこらえた。
 「くそ、関節のあちこちが逝かれてる。これでは強く踏み込めない」
 そう愚痴りながらも戦術画面をみる。0時のほうに敵が3。『雪風』は残り3。今は崩れた瓦礫に隠れながら反撃しているみたいだ。
 『棚嵐』は左側から大きく回り込むように敵の側面につく。
 「よし」
 射程内に入った一機に照準をロック。ストアコントロール・パネルの武装から主武装のブルパップ・マシンガンを。両手持ちで固定し、トリガーをひく。銃口が火を噴く。思わぬところからの攻撃にあい、一機は成す術もなく、撃破された。発射された弾は的確に敵の弱点に吸い込まれていた。
 

プロフィール

ニックネーム
統夜(とうや)
性別
血液型
A型
生年月日
1992年3月21日
現住所
三重県
所在地
内緒
職業
今のところフリーター
自己紹介
日々忙しくもない毎日を過ごしている怠け者です

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