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2009年8月5日 11時02分00秒 (Wed)
CRM6
【8月5日(水)11時2分】
『おかしい。明らかにおかしい。』
起きた瞬間にジュンは呼吸が荒くなった。
寝汗とは違う脂汗をかいた。
そこは東京の家だった。
直ぐにリビングへ行きテレビをつける。
目を疑った。
そこには『8月5日』のニュースが報じるキャスターがいた。
俳優の押田勝が麻薬取締法違反で逮捕された。
関係先のマンションで女性が亡くなっており、関連性を調べているらしい。
ジュンにはニュースの内容が届いていない様子だ。
『まただ。』
『また記憶が無い。』
『3日、確実に俺はばあちゃん家にいた。』
『今日、気づいたら5日で、更に自分家にいた。』
『昨日は。昨日は何していた。』
ノリコが起きてきた。
「あ、ジュンお早う。」
ジュンは噛み付くように訊いた。
「なあ、姉ちゃん。俺、いつ東京に戻ったの?昨日?」
「何、いきなり。そうでしょ。」
「どうやって?どうやって?姉ちゃんの車?」
「そうだよ。どうしたの?」
「嘘だろ、、、」
「何なの?変な奴。」
ジュンには何が何だかわからなかった。
ニュースは続けて、女優の笠井依子が長男と行方不明になっていることを報じた。
笠井は昔「よりピー」の名で売れたアイドルだった。
先日、夫の高杉雄一が覚せい剤取締法違反で逮捕されてから失踪したとの事だった。
ジュンはニュースなど興味が無かった。
無論一度見たニュースなので尚更だ。
ノリコが独り言の様に言う。
「最近、麻薬とか覚せい剤ばっかだねー。アタシさ、よりピーも覚せい剤使ってるんじゃないかなと思うんだよね。」
ジュンは一点を見つめ、考え事をしながら応えた。
「よりピーも使ってるよ。そのうち逮捕されるよ。」
ノリコが驚いた顔をジュンに向ける。
「え?」
ジュンは我に返った。
「あ、いや、予想だよ。予想。」
ジュンにとっては、今自分に起こっている不可解な事の方が重要だった。
完全に理解不能であった。
CRMの誤作動か?
寝惚けて使ったのか?
すぐに履歴を調べたが、『R2592000S』と『R3600S』の2回しか履歴には無かった。
いったい何が起こっているのだろうか。
ジュンは1時間単位でメモを取る事にした。
いつ、記憶が途切れるのか調べるためだ。
【8月5日12時】チェック
今日の「笑っていいんだよ」のゲストはお笑いコンビの『インバース』だ。
今枝のボケと辻下の突っ込みが絶妙なコンビだ。
【8月5日13時】チェック
「節子の部屋」には、若手お笑いコンビの「ナイト」が出ている。
マシンガンの様に呆けるスタイルがジュンは大好きだった。
【8月5日14時】チェック
特に何も起こらない。
時間が勿体無いので宿題を終わらせようと考えた。
英語。
『Under construction.』
「下、、、建設、、、何のこっちゃ。」
ジュンは英語が苦手だった。
【8月5日15時】チェック
姉に買い物に誘われたが、行かなかった。
何も起こらない。
只、自分が呆けてしまっただけなのかも知れない。
そう思えてきた。
【8月5日15時2分】
『おかしい。明らかにおかしい。』
起きた瞬間にジュンは呼吸が荒くなった。
寝汗とは違う脂汗をかいた。
そこは東京の家だった。
直ぐにリビングへ行きテレビをつける。
目を疑った。
そこには『8月5日』のニュースが報じるキャスターがいた。
俳優の押田勝が麻薬取締法違反で逮捕された。
関係先のマンションで女性が亡くなっており、関連性を調べているらしい。
ジュンにはニュースの内容が届いていない様子だ。
『まただ。』
『また記憶が無い。』
『3日、確実に俺はばあちゃん家にいた。』
『今日、気づいたら5日で、更に自分家にいた。』
『昨日は。昨日は何していた。』
ノリコが起きてきた。
「あ、ジュンお早う。」
ジュンは噛み付くように訊いた。
「なあ、姉ちゃん。俺、いつ東京に戻ったの?昨日?」
「何、いきなり。そうでしょ。」
「どうやって?どうやって?姉ちゃんの車?」
「そうだよ。どうしたの?」
「嘘だろ、、、」
「何なの?変な奴。」
ジュンには何が何だかわからなかった。
ニュースは続けて、女優の笠井依子が長男と行方不明になっていることを報じた。
笠井は昔「よりピー」の名で売れたアイドルだった。
先日、夫の高杉雄一が覚せい剤取締法違反で逮捕されてから失踪したとの事だった。
ジュンはニュースなど興味が無かった。
無論一度見たニュースなので尚更だ。
ノリコが独り言の様に言う。
「最近、麻薬とか覚せい剤ばっかだねー。アタシさ、よりピーも覚せい剤使ってるんじゃないかなと思うんだよね。」
ジュンは一点を見つめ、考え事をしながら応えた。
「よりピーも使ってるよ。そのうち逮捕されるよ。」
ノリコが驚いた顔をジュンに向ける。
「え?」
ジュンは我に返った。
「あ、いや、予想だよ。予想。」
ジュンにとっては、今自分に起こっている不可解な事の方が重要だった。
完全に理解不能であった。
CRMの誤作動か?
寝惚けて使ったのか?
すぐに履歴を調べたが、『R2592000S』と『R3600S』の2回しか履歴には無かった。
いったい何が起こっているのだろうか。
ジュンは1時間単位でメモを取る事にした。
いつ、記憶が途切れるのか調べるためだ。
【8月5日12時】チェック
今日の「笑っていいんだよ」のゲストはお笑いコンビの『インバース』だ。
今枝のボケと辻下の突っ込みが絶妙なコンビだ。
【8月5日13時】チェック
「節子の部屋」には、若手お笑いコンビの「ナイト」が出ている。
マシンガンの様に呆けるスタイルがジュンは大好きだった。
【8月5日14時】チェック
特に何も起こらない。
時間が勿体無いので宿題を終わらせようと考えた。
英語。
『Under construction.』
「下、、、建設、、、何のこっちゃ。」
ジュンは英語が苦手だった。
【8月5日15時】チェック
姉に買い物に誘われたが、行かなかった。
何も起こらない。
只、自分が呆けてしまっただけなのかも知れない。
そう思えてきた。
【8月5日15時2分】
2009年8月3日 11時21分00秒 (Mon)
CRM5
【8月3日(月)11時21分】
「あれー!トビウオ死んじゃったよ!」
家中に聞こえる大声で祖母が言った。
ノリコもジュンもその声で起きた。
寝惚け眼を擦りながら二人は居間に集まった。
「おばあちゃんお早う。」
「ねえ、トビウオって何?」
「あんだって?」
「さっき、大声で言っていた『トビウオ』。」
「ああ。フジのトビウオだ。水泳の古川廣だね。」
祖母は東京育ちなので名古屋訛は無い。
「金メダルだったんだよ本当は。終戦後で『じゃっぷ』と言われていたからね。日本人は。」
「じゃっぷ?」
「ああ。敗戦して弱い立場となった日本には世界に勝てる古川はヒーローだった。でも日本は連盟から除名されてて倫敦(ロンドン)五輪には出られなかったんだ。」
「何それ。」
「だから、日本は同じ日に大会を開いたんだ。古川はそこで五輪の記録より勝っていたんだ、二つも。金メダルが本当は二つ取れていたんだよ。幻だ。」
「勿体無いね。」
「そうさ。当時は野球より人気があったんだよ。水泳は。」
「次のオリンピックは?駄目だったの?」
「ヘルシンキ五輪では病気に掛かってね。でも古川はヒーローだよ。」
祖母は遠い目をした。
「さて、何か食うか?」
晴れていた。
ニュースは東海地方の梅雨明けを報じている。
観測史上二番目の遅い梅雨明けらしい。
「8月3日梅雨明け?あれ?」
半目開きの状態でジュンは言った。
「今日2日じゃないの?」
昨日、何をしていたかジュンは思い出せなかった。
1日にここ(祖母の家)に着いたのは覚えている。
木瓜てるな。
卵焼きを頬張りながらジュンは訊いた。
「なあ、姉ちゃん、俺、昨日何してたっけ。」
「知らないよ。海に行くとか言ってなかった?」
「あれー、、、行った記憶が無いな。。。」
「やだ。記憶喪失じゃない。」
ノリコは笑っていた。
ジュンは眉間に皺を寄せている。
咀嚼を忘れ、必死に脳内のパソコンを立ち上げようとしたが、眠さが勝り止めた。
その日は特に何もせず、祖母と話して過ごした。
終戦後の話。
祖父と結婚した時の話。
いつも話す大学時代の話。
祖母は謙遜癖がある。
母に既に聞いているので祖母が首席で卒業したことは知っている。
しかし、いつも祖母は『私はいつもビリカスだった』と言う。
夜は花火をした。
のんびりとした時間が過ぎていく。
【8月3日19時44分】
「あれー!トビウオ死んじゃったよ!」
家中に聞こえる大声で祖母が言った。
ノリコもジュンもその声で起きた。
寝惚け眼を擦りながら二人は居間に集まった。
「おばあちゃんお早う。」
「ねえ、トビウオって何?」
「あんだって?」
「さっき、大声で言っていた『トビウオ』。」
「ああ。フジのトビウオだ。水泳の古川廣だね。」
祖母は東京育ちなので名古屋訛は無い。
「金メダルだったんだよ本当は。終戦後で『じゃっぷ』と言われていたからね。日本人は。」
「じゃっぷ?」
「ああ。敗戦して弱い立場となった日本には世界に勝てる古川はヒーローだった。でも日本は連盟から除名されてて倫敦(ロンドン)五輪には出られなかったんだ。」
「何それ。」
「だから、日本は同じ日に大会を開いたんだ。古川はそこで五輪の記録より勝っていたんだ、二つも。金メダルが本当は二つ取れていたんだよ。幻だ。」
「勿体無いね。」
「そうさ。当時は野球より人気があったんだよ。水泳は。」
「次のオリンピックは?駄目だったの?」
「ヘルシンキ五輪では病気に掛かってね。でも古川はヒーローだよ。」
祖母は遠い目をした。
「さて、何か食うか?」
晴れていた。
ニュースは東海地方の梅雨明けを報じている。
観測史上二番目の遅い梅雨明けらしい。
「8月3日梅雨明け?あれ?」
半目開きの状態でジュンは言った。
「今日2日じゃないの?」
昨日、何をしていたかジュンは思い出せなかった。
1日にここ(祖母の家)に着いたのは覚えている。
木瓜てるな。
卵焼きを頬張りながらジュンは訊いた。
「なあ、姉ちゃん、俺、昨日何してたっけ。」
「知らないよ。海に行くとか言ってなかった?」
「あれー、、、行った記憶が無いな。。。」
「やだ。記憶喪失じゃない。」
ノリコは笑っていた。
ジュンは眉間に皺を寄せている。
咀嚼を忘れ、必死に脳内のパソコンを立ち上げようとしたが、眠さが勝り止めた。
その日は特に何もせず、祖母と話して過ごした。
終戦後の話。
祖父と結婚した時の話。
いつも話す大学時代の話。
祖母は謙遜癖がある。
母に既に聞いているので祖母が首席で卒業したことは知っている。
しかし、いつも祖母は『私はいつもビリカスだった』と言う。
夜は花火をした。
のんびりとした時間が過ぎていく。
【8月3日19時44分】
2009年8月1日 17時42分00秒 (Sat)
CRM3
【8月1日17時42分】
食べ過ぎた。
もっこりつけ麺は150円で替え玉が出来る。
育ち盛りの高校生、4タマ位余裕綽々、悠然と平らげた。
筈だった。
塩分、脂分の過剰接種か只の食べ過ぎか、お腹が緩くなった。
大雨のなか傘を差してまで並ぶ女性用トイレの長蛇の列がすぐ目に入る。
二種類の染色体を持って産まれた事を心から嬉しく思う。
駆け込んだ。
【8月1日17時51分】
「莫迦するからだよ。」
ノリコがご飯を口に運びながら言った。
「てか、未だ食ってたのかよ!」
笑いながらジュンは応えた。
「それより、お腹は大丈夫?」
「うん。」
「これ食べたらすぐ、出発するからね。」
「はいよ。」
【8月1日17時55分】
車を出すや否や次の車が駐車する。
相変わらずの大雨だった。
ワイパーは最高速だというのに視界は100%と言えない。
免許取りたてで運転できるような環境では無い筈なのに、凛とした様は頼もしい。
しかし、免許を持たないジュンにはそんな事は知る由も無かった。
渋滞のせいでのんびり本線に戻る。
しかし、逆に言うと連なった流れの中に車間を探すのが困難を帰した。
なかなか隙間を見つけられずズルズルと前進してしまう。
やっとの思いで車線変更した先は、4トントラックの前。
暫く走ると、渋滞も雨も緩和されてきた。
ただ、これは単なる凪でしかない。
束の間のストレス解消区間。
骨格筋や腱の緊張が緩む。
ノリコは時速80キロまで加速する。
しかし、後続するトラックには不服だった様で矢鱈と煽ってくる。
「何だよー。後ろウザイなー。先に行けばいいのに。」
ノリコは少し加速する。
同時にトラックは半ば無理矢理追い越し車線へ移りノリコの車を追い越して行く。
「初めっからそうすりゃいいのに。」
トラックがノリコの車を追い越す時、凪が終わった。
また雨が強くなりだす。
悪くなる視界、追い打ちをかけるようにトラックの跳ね上げる水飛沫が舞う。
知らず知らずのうちに加速していた。
フロントガラスは略真っ白になった。
気付くのが遅すぎた。
視界が回復した時、目前20メートルに前方の車両が迫っていた。
ブレーキを踏んだが既に遅かった。
ノリコは恐怖に瞼を閉じた。
対称的にジュンは眼孔を見開いた。
ただ、共に暫時のスローモーションを感じていた。
咄嗟にCRMへと手をかけるジュン。
t:R3600s『RUN』
ノリコの車は、時速50キロで前方の車両に追突した。
「はあ。はあ。はあ。」
ジュンは息もあがり、汗水漬くとなり券売機の前に佇んでいた。
ノリコが問う。
「どうしたの?その汗。それより何食べるの?」
「も、、、もっこりつけ麺」
ノリコの怪訝な視線にジュンは目を泳がせた。
【8月1日17時4分】
食べ過ぎた。
もっこりつけ麺は150円で替え玉が出来る。
育ち盛りの高校生、4タマ位余裕綽々、悠然と平らげた。
筈だった。
塩分、脂分の過剰接種か只の食べ過ぎか、お腹が緩くなった。
大雨のなか傘を差してまで並ぶ女性用トイレの長蛇の列がすぐ目に入る。
二種類の染色体を持って産まれた事を心から嬉しく思う。
駆け込んだ。
【8月1日17時51分】
「莫迦するからだよ。」
ノリコがご飯を口に運びながら言った。
「てか、未だ食ってたのかよ!」
笑いながらジュンは応えた。
「それより、お腹は大丈夫?」
「うん。」
「これ食べたらすぐ、出発するからね。」
「はいよ。」
【8月1日17時55分】
車を出すや否や次の車が駐車する。
相変わらずの大雨だった。
ワイパーは最高速だというのに視界は100%と言えない。
免許取りたてで運転できるような環境では無い筈なのに、凛とした様は頼もしい。
しかし、免許を持たないジュンにはそんな事は知る由も無かった。
渋滞のせいでのんびり本線に戻る。
しかし、逆に言うと連なった流れの中に車間を探すのが困難を帰した。
なかなか隙間を見つけられずズルズルと前進してしまう。
やっとの思いで車線変更した先は、4トントラックの前。
暫く走ると、渋滞も雨も緩和されてきた。
ただ、これは単なる凪でしかない。
束の間のストレス解消区間。
骨格筋や腱の緊張が緩む。
ノリコは時速80キロまで加速する。
しかし、後続するトラックには不服だった様で矢鱈と煽ってくる。
「何だよー。後ろウザイなー。先に行けばいいのに。」
ノリコは少し加速する。
同時にトラックは半ば無理矢理追い越し車線へ移りノリコの車を追い越して行く。
「初めっからそうすりゃいいのに。」
トラックがノリコの車を追い越す時、凪が終わった。
また雨が強くなりだす。
悪くなる視界、追い打ちをかけるようにトラックの跳ね上げる水飛沫が舞う。
知らず知らずのうちに加速していた。
フロントガラスは略真っ白になった。
気付くのが遅すぎた。
視界が回復した時、目前20メートルに前方の車両が迫っていた。
ブレーキを踏んだが既に遅かった。
ノリコは恐怖に瞼を閉じた。
対称的にジュンは眼孔を見開いた。
ただ、共に暫時のスローモーションを感じていた。
咄嗟にCRMへと手をかけるジュン。
t:R3600s『RUN』
ノリコの車は、時速50キロで前方の車両に追突した。
「はあ。はあ。はあ。」
ジュンは息もあがり、汗水漬くとなり券売機の前に佇んでいた。
ノリコが問う。
「どうしたの?その汗。それより何食べるの?」
「も、、、もっこりつけ麺」
ノリコの怪訝な視線にジュンは目を泳がせた。
【8月1日17時4分】
2009年8月1日 17時16分00秒 (Sat)
CRM4
【8月1日17時16分】
「ジュン、それだけで足りるの?」
「うん。何か食欲無いんだ。」
「ふーん。んじゃ、お土産コーナーでも行ってて。私、まだまだかかるから。」
替え玉はしなかった。
と、言うより出来なかった。
単純にお腹がいっぱいだったのもあるが、さっきの事故がまだ鮮明に脳裡に焼き付いていたからだ。
激突寸前にCRした。
瞬時に判断した自分を賞賛したい。
お土産コーナーをぶらつくが模糊としてして何一つ情報が得られない。
心茲に有らず。
【8月1日17時28分】
「ジュン」
姉が呼ぶ。
ジュンは驚いた。
「わ!あれ?もう食べ終わったの?」
「うん。だって、ジュンが疾っくに食べ終わっちゃってるから、待つの嫌でしょ?」
「うん。まあ。」
「さあ、行く?お菓子か何か買う?」
「いや、行こう。」
車を出すと間、髪を容れず次の車が駐車した。
雨は相変わらず強い。
途中、4トントラックが追い抜いていった時、ジュンは心臓が痛くなるくらい脈が鳴った。
心臓と橈骨動脈に触れ確認する。
今回は特に何も無く到着した。
夜になると渋滞は完全に解消されたが、雨は相変わらずだった。
時間は23時をまわったが、何とか「その日」の内に着いた。
祖母が傘を差し出てきた。
ジュンとノリコに駆け寄る。
涙を流しているようだ。
「私は、反対したんだよ!車で高速なんて危険なのに!無事で良かったよー。疲れたでしょ?雨は大丈夫だった?ご飯は食べたの?お風呂入る?」
「もう。おばあちゃん大袈裟!てか質問し過ぎ。ちゃんと無事故無違反で来ましたよ!」
ノリコは応えたが、ジュンは何も言えず只、不自然な笑顔を作るだけだった。
【8月1日23時37分】
「ジュン、それだけで足りるの?」
「うん。何か食欲無いんだ。」
「ふーん。んじゃ、お土産コーナーでも行ってて。私、まだまだかかるから。」
替え玉はしなかった。
と、言うより出来なかった。
単純にお腹がいっぱいだったのもあるが、さっきの事故がまだ鮮明に脳裡に焼き付いていたからだ。
激突寸前にCRした。
瞬時に判断した自分を賞賛したい。
お土産コーナーをぶらつくが模糊としてして何一つ情報が得られない。
心茲に有らず。
【8月1日17時28分】
「ジュン」
姉が呼ぶ。
ジュンは驚いた。
「わ!あれ?もう食べ終わったの?」
「うん。だって、ジュンが疾っくに食べ終わっちゃってるから、待つの嫌でしょ?」
「うん。まあ。」
「さあ、行く?お菓子か何か買う?」
「いや、行こう。」
車を出すと間、髪を容れず次の車が駐車した。
雨は相変わらず強い。
途中、4トントラックが追い抜いていった時、ジュンは心臓が痛くなるくらい脈が鳴った。
心臓と橈骨動脈に触れ確認する。
今回は特に何も無く到着した。
夜になると渋滞は完全に解消されたが、雨は相変わらずだった。
時間は23時をまわったが、何とか「その日」の内に着いた。
祖母が傘を差し出てきた。
ジュンとノリコに駆け寄る。
涙を流しているようだ。
「私は、反対したんだよ!車で高速なんて危険なのに!無事で良かったよー。疲れたでしょ?雨は大丈夫だった?ご飯は食べたの?お風呂入る?」
「もう。おばあちゃん大袈裟!てか質問し過ぎ。ちゃんと無事故無違反で来ましたよ!」
ノリコは応えたが、ジュンは何も言えず只、不自然な笑顔を作るだけだった。
【8月1日23時37分】
2009年8月1日 12時21分00秒 (Sat)
CRM2
【8月1日12時21分】
すごいぞ。
すごいぞ。
遂にやってしまった。
30日巻き戻った・・・
何をしてやろうか。
とりあえず、宿題終わらせるか?
いや、遊ぶだろ普通。
海か?ゲーセンか?
誰誘う?
その時だった。
『ねぇ!ジュン!
行くの!?置いてくよ!?』
姉のノリコだ。
ジュンには19歳の姉がいた。
K大学薬学部に通う2年生。
そういや、今日はノリコが取りたての運転免許で母の実家へと帰省した日だった。
両親は仕事があって行けそうにも無いので、姉弟で行ってみたら?という計画だった。
元々のジュンはCRMの組み立てに夢中になっていて、行かなかった。
姉は一人で名古屋の実家へ行って無事帰ってきた。
若葉マークがたいした度胸だ。
今回は違うことをしよう。
『姉ちゃん待って!行くよ!』
東名高速を使って名古屋へと向かう。
ETCカードで1000円となった高速は、毎週土日に盆が来る。
午後に出発しているようじゃ、勿論この餌食だ。
もう3時間が経とうとしているのに、未だ厚木だった。
皮肉にも雨が降り出した。
『ねえジュン知ってる?東海地方ってまだ梅雨あけしてないらしいよ。もう八月だってのに。』
『へえ。』
飽きた。
完全に飽きていた。
部屋に置いてきたPSPが悔やまれる。
『あーモンハン4やりてー』
空を飛びながらのバトルが可能になったモンハン4では、天空の主「ゼイドレウス」がパッケージとなっている。
新武器に鎌が加わり、より操作性もグラフィックも格段にレベルアップしていた。
途端に豪雨となり、横風と共に走る車両を揺らしてくる。
『何だよこれー。台風じゃん。。。』
『ゲリラかもね。こないだの九州の豪雨も酷かったもんね。』
止まない雨、風。
時速50kmの速度規制が出され渋滞に拍車をかける。
『はあ』
口数も減る。
『休憩しよっか。』
中井PAで休憩をとる。
駐車場を探すのにも一苦労だ。
17時をまわっていた。
ノリコは「肉野菜炒め定食」、
ジュンは「もっこりつけ麺」を注文。
ノリコの怪訝そうな視線をニヤニヤしながら無視した。
高校生男子なんてそんなもんだ。
【8月1日17時9分】
すごいぞ。
すごいぞ。
遂にやってしまった。
30日巻き戻った・・・
何をしてやろうか。
とりあえず、宿題終わらせるか?
いや、遊ぶだろ普通。
海か?ゲーセンか?
誰誘う?
その時だった。
『ねぇ!ジュン!
行くの!?置いてくよ!?』
姉のノリコだ。
ジュンには19歳の姉がいた。
K大学薬学部に通う2年生。
そういや、今日はノリコが取りたての運転免許で母の実家へと帰省した日だった。
両親は仕事があって行けそうにも無いので、姉弟で行ってみたら?という計画だった。
元々のジュンはCRMの組み立てに夢中になっていて、行かなかった。
姉は一人で名古屋の実家へ行って無事帰ってきた。
若葉マークがたいした度胸だ。
今回は違うことをしよう。
『姉ちゃん待って!行くよ!』
東名高速を使って名古屋へと向かう。
ETCカードで1000円となった高速は、毎週土日に盆が来る。
午後に出発しているようじゃ、勿論この餌食だ。
もう3時間が経とうとしているのに、未だ厚木だった。
皮肉にも雨が降り出した。
『ねえジュン知ってる?東海地方ってまだ梅雨あけしてないらしいよ。もう八月だってのに。』
『へえ。』
飽きた。
完全に飽きていた。
部屋に置いてきたPSPが悔やまれる。
『あーモンハン4やりてー』
空を飛びながらのバトルが可能になったモンハン4では、天空の主「ゼイドレウス」がパッケージとなっている。
新武器に鎌が加わり、より操作性もグラフィックも格段にレベルアップしていた。
途端に豪雨となり、横風と共に走る車両を揺らしてくる。
『何だよこれー。台風じゃん。。。』
『ゲリラかもね。こないだの九州の豪雨も酷かったもんね。』
止まない雨、風。
時速50kmの速度規制が出され渋滞に拍車をかける。
『はあ』
口数も減る。
『休憩しよっか。』
中井PAで休憩をとる。
駐車場を探すのにも一苦労だ。
17時をまわっていた。
ノリコは「肉野菜炒め定食」、
ジュンは「もっこりつけ麺」を注文。
ノリコの怪訝そうな視線をニヤニヤしながら無視した。
高校生男子なんてそんなもんだ。
【8月1日17時9分】
プロフィール

- ニックネーム
- 竹
- 性別
- 男
- 血液型
- O型
- 生年月日
- 1983年7月11日
- 所属バンド
- 『おちゃかば』
『千歳飴』
(※五十音順) - 自己紹介
- ある時は数学者、
ある時は打楽器奏者、
竹です。
カテゴリー
- アクセス数

- ページビュー数
