1.俺の嫁はお姫様
第四幕
電話な叔父様
その頃、ある館では国際電話のやり取りがされていた。
「もしもし、わたくしです」
『おお、お前か。どうだった?』
「はい、決まりましたわ。わたくし、この学校でよろしいと思いますの」
『この学校? まあいい、本当に大丈夫なのだな?』
電話越しの相手の声は低くて重みがあるのだが、どこか陽気だ。とても離れているはずなのに、すぐ近くに感じてしまうほどの親近感。
その正体はあんなことを思いつきでやってのけてしまうある意味恐ろしいお方。
こんな方だからこそ好意をもって接することができるんですけどね。
「はい、その辺は抜かりありません。暴力沙汰もありませんし、先生の方も大丈夫かと。あ、もちろん生徒の方もとても親切で!」
『そうか、決まったか! それは良かった! 今日は宴にするか』
「はい? あの、もう決まったということはお屋敷の方には帰れないのですが……」
『な、なんだって? 帰れないだと!? それは本当なのか!?』
そんなにビックリするようなことでははずなのですが……。でもここでキツイ言葉を掛けてしまって話きっとこの陽気で阿呆だけどお金持ちなおじ様は部屋に籠って泣いてしまうでしょう。それだけは何とか避けてあげたい。
頭をフル回転させて何とか上辺だけでも優しい言葉を捜し出すことに成功しました。
「わかりました。わたくしは手続きの方をしておきますので。それでは失礼いたします。旦那さま」
電話を切って、ふぅ、と一息つく。やっぱりこういうのはバッサリといくのが一番かと思いました。これで何の問題もないはずです。
何とか学校の方も決まったので、後は彼女を納得させることができるかですね。まぁ少しずつでも前進していってくれれば問題ないと思うのですが……一苦労ありそうですね、それにあの方。さくらさんと言ったでしょうか……まったく、初対面なのに、何て図々しいのかしら。
いえ、わたくしも初対面でしたけど、わたくしの場合は色々と事情がありまして……と、とりあえず手続きの方をしてきてしまいましょう。
あらかじめ用意してあった資料を漁って、光坂高校のものを引き抜く。
さあ、これから忙しくなりますよ。
「もしもし、わたくしです」
『おお、お前か。どうだった?』
「はい、決まりましたわ。わたくし、この学校でよろしいと思いますの」
『この学校? まあいい、本当に大丈夫なのだな?』
電話越しの相手の声は低くて重みがあるのだが、どこか陽気だ。とても離れているはずなのに、すぐ近くに感じてしまうほどの親近感。
その正体はあんなことを思いつきでやってのけてしまうある意味恐ろしいお方。
こんな方だからこそ好意をもって接することができるんですけどね。
「はい、その辺は抜かりありません。暴力沙汰もありませんし、先生の方も大丈夫かと。あ、もちろん生徒の方もとても親切で!」
『そうか、決まったか! それは良かった! 今日は宴にするか』
「はい? あの、もう決まったということはお屋敷の方には帰れないのですが……」
『な、なんだって? 帰れないだと!? それは本当なのか!?』
そんなにビックリするようなことでははずなのですが……。でもここでキツイ言葉を掛けてしまって話きっとこの陽気で阿呆だけどお金持ちなおじ様は部屋に籠って泣いてしまうでしょう。それだけは何とか避けてあげたい。
頭をフル回転させて何とか上辺だけでも優しい言葉を捜し出すことに成功しました。
「わかりました。わたくしは手続きの方をしておきますので。それでは失礼いたします。旦那さま」
電話を切って、ふぅ、と一息つく。やっぱりこういうのはバッサリといくのが一番かと思いました。これで何の問題もないはずです。
何とか学校の方も決まったので、後は彼女を納得させることができるかですね。まぁ少しずつでも前進していってくれれば問題ないと思うのですが……一苦労ありそうですね、それにあの方。さくらさんと言ったでしょうか……まったく、初対面なのに、何て図々しいのかしら。
いえ、わたくしも初対面でしたけど、わたくしの場合は色々と事情がありまして……と、とりあえず手続きの方をしてきてしまいましょう。
あらかじめ用意してあった資料を漁って、光坂高校のものを引き抜く。
さあ、これから忙しくなりますよ。
プロフィール
- 凍空 瑛
- 最近時間がなくて書けていませんでしたが、また時間ができたので、再開しました。どうぞ、よろしくお願いします。
ブログもやってるので、暇ならどぞ、寄っててください。
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